第5章 共鳴
横山はそんな渋谷を見て小さく笑ったが
ミヨに優しく微笑みながら
横山「大丈夫ですよ
それは、こちらの手違いなんで...」
その言葉にミヨの顔を上った
横山「お客様の気持ちを考えられなかった
こちら側の手違いです
お客様を不愉快にさせて
本当にすいませんでした」
そう伝えるとミヨは
やっと安心したのか微笑んだ
ミヨ「美味しい
お料理をありがとうごさいます」
そう二人に御礼を述べて
頭を下げると去って行った
残された渋谷には
どうしても理解できなかった
渋谷「あれは、何なん?」
横山は少し口の端を上げながら笑うと
横山「二人で一人なんやろな.....」
渋谷「はぁ?」
渋谷は横山を見た
横山「考えてみ?
二人を合わせたら人として完璧やろ」
言いながらニヤニヤした
言われた通りに渋谷は考えると
渋谷「....あぁ、そうやな」
横山「お互いに共鳴してるのに
本人たちは
全く気が付いてないなんてな」
横山は小さく笑うと
渋谷を残して食堂から去った
残された渋谷は一人呟いた
渋谷「共鳴しているから
俺はこんなにも嫌な予感してるんか?」
そう一人苦笑いしながら
渋谷は後片付けに戻ったのだ