第45章 帰還
横山は部屋に戻ると待っていた
安田・錦戸・雪を静かに見据えた
それからゆっくりと口を開いた
横山「今から帰んで」
その言葉を聞いた安田は
ソファーに座っていたが
喜びながら立ち上がると
安田「ほんまなん?」
そう言いながら隣に座っている
錦戸を見た
錦戸は黙って両手を握りしめ
自分の喜びを表していた
横山「おん、直ぐにここを出るで」
そう言って
顎を動かして仲間を誘導して
部屋を後にした
三人は横山の後ろを着いて
部屋を出始めた
最後に部屋を出た雪は
横山の背中を見ながら言った
雪「向こうは
どうなっているんだろ?」
その言葉を聞くと
横山は唇を触りながら
考えるように言った
横山「まぁ、見てないから
俺の予想やけど・・・・」
錦戸は横山の言葉に注目するように
真剣な表情になった
その表情を見て
横山は少し笑いながら
横山「なんとか・・・
上手い事やってるやろ?」
それを聞いて
錦戸「なんとかって・・・」
笑い出したのだ
すると安田も笑いながら
安田「どんな時も変わらずにやろ?」
その言葉に横山は頷いた
雪は三人を見ながら
雪「無事ならいいんですが・・・」
そう寂しそうに言った
すると横山は
横山「信じる事が力になるしな」
そう言うと頭をかきながら
歩き続けたのだ
雪「・・・信じる力が」
雪の顔を見ながら
錦戸は微笑んだ
錦戸「横山くんは信じとるんよ
何よりも仲間をさ」
その言葉に雪は微笑んだ
雪はその言葉の意味を理解していたから