第41章 屋敷
横山は囁くように言った
横山「ほんま、上出来や・・・・」
この惨状を考えれば
言葉の意味が分からない錦戸は
錦戸「ちょ、これで成功なん?」
錦戸の言葉に
横山は鼻をこすりながら笑っていた
安田「なぁ、なぁ、
あれは、双子のどっちなん?」
安田は思っていた疑問を聞いてみた
錦戸「そうや、あれはどっちやねん?」
錦戸もずっと引っかかっていた
操られているのはどっちなのかと・・・
すると雪は静かに言った
雪「命を落とした方・・・・」
雪は自分が口にした血の味を
思い出すように口を指でそっと
押さえて言った
その言葉に横山は頷いた
横山「本来ならば、命を失っていたが
まぁ、どんな契約したかしらんが
生き延びてる・・・」
横山の言葉に安田が反応した
安田「生き延びてる?」
すると錦戸も
錦戸「じゃぁ・・・
完全に死人なわけちゃうん?」
すると横山は少し考えながら言った
横山「そうやな・・・
でも、もう直ぐ
二人とも命を落とすかもな・・・」
その言葉に雪が自分の深紅の瞳を
悲しそうに潤ませながら言った
雪「それは・・・・
愛の為にですか?」
横山は悲しそうに雪を見つめた