第38章 どちらが・・・
食堂を先に出たミナは
廊下を一人に歩いていた
ミナは今日の食事の時の
不愉快な気持ちを思い出していた
自分も協力したかったのに
拒絶された事を・・・・
どこに行っても
自分は拒絶されていると
ミナは感じていたのだ
ミナが小さくため息をついた時だった
後を大倉が追いかけてきたのだ
自分に走って来た大倉を見て
ミナは驚いた
自分の前で静かに立ち止まった
大倉を見ながら言った
ミナ「どうしたんですか?」
大倉は少し微笑みながら
大倉「実は
少しお話がしたくって・・・」
その言葉に
ミナは胸が何故か熱くなった
ミナ「話って・・・・」
ミナは恥ずかしそうに顔を赤らめた
胸に淡い思いが走ったのだ
まさかと思いながら
ミナは大倉の言葉を待った
大倉「実は・・・・
ミヨさんの事を少し聞きたいんです」
その言葉を聞いた瞬間に
ミナの顔つきは変わった
その表情を大倉は見逃さなかった
しかし知らない振りをして
訊ねてみた
大倉「どうかしましたか?
やっぱり駄目ですか?」
優しく声をかける大倉に
ミヨは胸の感情を抑えるように
ミヨ「いえ・・・・
何が聞きたいのでしょうか?」
ミヨの必死で取り繕っている表情を
大倉は静かな様子で見ながら
大倉「そのぉ・・・
ミヨさんが怒る事はありますか?」
その言葉にミナは驚いた