第38章 どちらが・・・
ミヨの言葉に少し考えながら
渋谷「どうやろな?
でも自分が死にたくないって
思ったら出来るんちゃうん?」
渋谷は少しだけ笑いながら言った
その言葉にミヨは考えながら
胸の思いを言葉にしてみた
ミヨ「・・・・私は
死にたくないのでしょうか?」
その疑問に
渋谷は呆れる顔を見せると
渋谷「俺が知るわけないやろ・・・」
そう言ってその場から
呆れて立ち去ろうとしたのだ
するとミヨは渋谷の服の裾を握り
悲しそうな瞳で見つめながら
ミヨ「待って下さい・・・」
服の裾を握っている
ミヨの手は微かに震えていた
それを感じた渋谷は
冷たい目線で黙ったまま見つめていた
するとミヨは
必死で胸の中の事を
吐き出そうとしていた
ミヨ「・・・・私、分からないんです」
辛そうに言葉を言うミヨに
渋谷は冷たい表情を変えずに
渋谷「何がや?」
ミヨは渋谷を見つめて思った
もし救いがあるなら・・・
神ではなく赤い瞳の者なのかもと
そう胸の中で思うと
渋谷をしっかりと見据え
ずっと悩んでいた事を話しだした
ミヨ「本当に私が死んだのかが・・・」
その言葉に渋谷の瞳が怪しく光り
ミヨの話に興味を持っている
表情になったのだ
ミヨは渋谷の表情を見ながら
言葉を続けた
ミヨ「・・・・あの日の記憶が
本当に曖昧で
子供の時だったからか・・・
この屋敷に来て夢で見たけど・・・・
死んだのは私なのか・・・・」
辛そうに言葉を続けるミヨに
渋谷「それは、水に溺れた時の事か?
それを夢で見たんか?」
ミヨは静かに頷いて返事すると
続きを話し始めたのだ