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Dye D? 3

第38章 どちらが・・・





 ミナは食事が終わると

一人で先に食堂を出て行った



しかしミヨは一人でいつまでも

席に座り続けていたのだ





ミヨは自分の胸の奥にある

黒い影の恐怖で立ち上がる事が

出来ないでいたのだ




誰にも言えずに

一人の部屋に帰れる事すら

出来ないでいた





食事の片づけをしていた渋谷は

そんなミヨを見ると

静かに側に近寄って行った





ミヨは渋谷が側に来たのを感じると

俯いたのだ




ミヨは渋谷が苦手だった

自分すら分からない胸の奥を覗いてくる

彼が怖くもあり

少しだけ頼れる気持ちだった




俯くミヨに渋谷は深紅の瞳を見せながら


渋谷「また一段と

死の色が濃いくなったな・・・」




その言葉にミヨの身体がビックと動いた

ミヨも感じていた事を

また言い当てられたから



その様子を渋谷の瞳は見逃さなかった





ミヨの気持ちを探るように

渋谷の言葉は続いた


渋谷「死にたくないんやろ?

アンタはさ・・・・」



その言葉にミヨは返事をしなかった

いや返事が出来なかったのだ


ミヨは考えていた

なぜ出来ないのだろうと


喉の奥に何かがあって

言葉を言わさないようにしている

感じがあったのだ



長い沈黙だった


その沈黙に耐えきれなかった

渋谷は頭をかいた

その瞬間にミヨは静かに口を開いた



ミヨ「死を避ける事はできるのですか?」



そう言うと悲しそうに渋谷に見つめたのだ




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