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Dye D? 3

第4章 従業員の秘密




その様子を見て

横山はゆっくりと話し始めた



横山「今回のゲストなんやけど

ちょいと疑問があってな」


丸山「疑問?」



丸山は不思議そうに答えた



横山「客の当選を俺は決めてないのに

俺が決定した事になってる」



大倉の顔つきが変わる



大倉「それって

誰かがしたって事?」


横山「たぶん....」



皆に緊張が走った



横山「あと....

双子が来たやろ?」



横山は雪のお腹を見て言った



丸山「まさか!!!!!」



大倉「また子供を狙って?」



すると横山は静かに首を振った


横山「今はそうとは考えられん....

偶然かもしれんし

でも用心はしとかなアカンな」



丸山「どういう事?」



横山「まだ、何も見えてない....」



その言葉に二人は頷いた



横山「それに

この前の食事から

1ヶ月たってない....

亮すら腹を減らしてない」


丸山と大倉の顔つきが強張る



丸山「誰かが操作して

あの客を送り込んだって事?」



すると横山は

頭をかきながら言った


横山「以前から疑問に

思ってたんやけど.....」



二人は横山の言葉を待った



横山「これだけ、長い時間

人を食して来て

バレてないのもおかしいやろ?」




大倉「たしかに....

俺たち吸血鬼は長年

このホテルで過ごしてきた」


大倉は静かに俯いた



横山「事実

人が消えてるのにやで

次から次と予約が入るって

少し変と思わんか?」



丸山「消えてる事の噂は

広まってない....」



横山は頷いた



大倉「それって....」



横山「俺の考えが正しかったら

この屋敷は....」




横山が言いかけたが


横山は何故か口を閉じた


そしてため息をつくと




横山「今はまだ

その時じゃないな....」



その言葉を聞いて

大倉は不思議そうな顔をした

そして横にいる雪もだった


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