第4章 初登校!
【鎌先side】
学校が午前中に終わり部活も無いから
俺はそのまま家に帰った。
案の定理緒はまだ帰ってきてない。
3時位には帰ってくるだろうと思い
部屋で漫画を読みながら帰りを待っていたが一向に帰ってくる気配がない。
4時半過ぎた辺りで俺は事故にでも巻き込まれたんじゃないかと心配になり
理緒に¨寄り道してんのか?早く帰ってこい!¨とメッセージを送った。
¨ごめん、まだ学校。今から帰ります♪¨
理緒から返ってきたメッセージを見て俺は少し安心した。
結局7時過ぎに戻ってきた理緒。
夕飯と風呂を終え部屋で寛ぐ。
学校午前中までなのに何してたか聞くと
「部活の見学してたの。男子バレー部のマネージャーするんだ!」
と嬉しそうに話していた。
やっぱり男子バレー部のマネージャーなのか……。
インターハイ予選ではライバルじゃんか。
理緒に俺らの事応援して貰いたかったのに。
嬉しそうに話す理緒に俺はムッとした。
「ヤスくん機嫌悪そうだね?もしかして私が烏野の男子バレー部のマネージャーやるって聞いて妬いちゃった?」
ふて腐れる俺を見た理緒は笑って
俺の頭を撫でてきた。
……理緒にとって俺は弟にしか見えないんだよな。
子供のような扱いをされた俺はため息しか出なかった。