第4章 初登校!
「清水、その子は?」
私に気付いた大地さんとスガさんがやって来る。
「体育館前でウロウロしてたから連れてきたの。」
私が二人にぺこりと頭を下げると
「あれ?理緒ちゃん!」
スガさんが私に話し掛けてきた。
「スガさん、今朝はありがとうございました!」
「理緒ちゃん菅原とも知り合い?」
「あ、はい!今朝スガさんに学校まで案内して貰いました。」
「へー、菅原がね。珍しい。」
「べ、別に学校案内ぐらい普通だべ?」
潔子さんに珍しいって言われて何かスガさんが焦ってた。
「ところで清水はただ彼女が体育館前をウロウロしてたから連れて来たのかい?」
暫く黙って話を聞いてた大地さんが口を開く。
「彼女、マネージャー志望なの。だから見学させようかと思って。」
「理緒ちゃんマネージャーするんだ!
よろしくね!」
スガさんはそう言って私の頭を撫でてくれた。
頭を撫でられるのは照れちゃうよ!
「お前マネージャーするのか?」
話し掛けてきたのは田中くん。
「田中くんは私がマネージャーするの反対?」
「いや、反対じゃねぇけどな……」
何か他にも言いたげだった田中くん。
言いたい事あるんだったら話してほしいんだけどな。