第4章 初登校!
【菅原side】
今日は始業式。
クラス替えもあるし
一学期の始業式は結構楽しみなんだよな。
俺が学校に向かっていると背中に誰かぶつかってきた。
振り向くとスマホを持った女の子が俺に謝っていた。
「すみません。前見てなくて……」
頭を下げながら謝る彼女。
歩きながらスマホ弄ってたな?
「大丈夫?歩きスマホ危ないべ?」
俺は彼女を心配しながら少し注意した。
彼女は俺の顔を見て少し驚いた表情を見せていた。
少し注意しただけだけどビックリさせちゃったかな?
「大丈夫です!実は引っ越して来たばかりで学校わからなくて……。」
彼女は申し訳なさそうに話した。
あっ、スマホで地図見ていたのか。
よく見ると烏野高校の制服着てる。
「学校?君、烏野高校の生徒だよね?俺と同じ高校だから学校まで案内しようか?」
俺は思わず彼女に案内しようかと聞いてしまっていた。
「良いんですか?すみません、お願いします!」
パッと表情が明るくなった。
「私、香坂理緒と言います。
学校わからなかったので助かりました。」
彼女は俺に名前を教えてくれ
俺も簡単に自己紹介した。
彼女に何年生か聞いてみると、何年生に見えますか?と逆に質問されてしまった。
思わぬ返しで俺は少し悩む。
1年だと答えたら3年生だった場合困る。
そしてその逆も気まずいべ?
だから一番当たり障りのない2年生と答えた。
「正解です!よくわかりましたね。」
理緒ちゃんの言葉に
当たった事でホッとし、少し嬉しくなった。