第3章 相談しよう!
【鎌先side】
翌朝今日は日曜日。
リビングに寝ていた俺は朝早くに親父に起こされた。
「靖志、お前そんな所で寝てるんだ?」
「……?……何でだっけな……」
理緒の存在をすっかり忘れてた俺は父親の質問に首を傾げるばかりだった。
ふぁ~ねみぃ……
俺は朝飯を食べまた寝直す為自分の部屋に戻った。
部屋に入るとベッドでスースーと寝息を立てて寝ている奴を見てやっと思い出した。
そうだ、コイツが居たんだった!
起こすためにベッドに近寄るが
幸せそうに眠るコイツ顔を見た俺は
起こすの少し躊躇してしまった。
だがしかし!
俺は親父とおふくろにコイツの事を相談しなきゃならねぇから起こさねぇと。
「コラー!起きろ!!」
俺は寝ている理緒の目の前で
丸めた雑誌をメガホンがわりにして叫んだ。
俺の声にビックリしたのかコイツは
一瞬身体をビクッとさせて目を覚ました。
「……あ……鎌先くん…おはよ。」
目を擦りながら起き上がるコイツの姿を見て俺は思わず目を反らした。