第22章 ロフちゃん
「それで、もーもこちゃん」
『へい』
「青葉城西のキャプテン、及川さんとはどんな関係なのか教えてくれるかな??なんたって、俺と話してたのにあっち優先するような仲だしな」
『ひえっ』
夜の公園で私の間抜けな声が響いた
にろにーとはインターハイの時の帰り道、話してたけど及川に引き摺られるように引き離された記憶が最後に会った記憶だからなあ
あ、あはは、優先したというか強制連行されたというか、にろにーのお目目が笑ってないぞ
『えーっと、中学の先輩で』
「へえ、中学の」
『そそうです、あー、ほら!埋め合わせするって約束だよね、な何がいい?にろにーの頼みだったら、小学校の時みたいに喜んでパシられちゃうぞ』
まるで星が付きそうな勢いで声色を高く述べる
「......」
ひえっ、なにその無言、さすがにもうほらあれよ?消しゴムあげたりとか教科書貸すとかは出来ないよ???
「.....ん」
ん???ん????なんで両手広げてるんだ、ん???首を傾げるも、はあと溜息を付かれると、抱き寄せられる
『ぴょっ!』
「.....っ、ふッ」
おい、驚き過ぎて変な声出たんだけど、肩震わせて笑ってやがるぞ
あんな変な声私から出せたのにびっくりだけど、うん、なんかここまできたら私すごい気がしてくる???
「....じゃあ、また夜の散歩する際は俺に連絡よこせ」
ぎゅっと包まれるようにまるで抱き締める力を見定めてるかの様に抱き締められるも、耳元で述べられる
連絡なんてしたらまたお散歩付き合って貰うことに
『あ、え、わワカッター』
ぎゅううとまるで締め殺されるんじゃないかってぐらいで思い切り抱き締められる
「してくれるよな????『よよよ喜んでさせて頂きます!!!』....よし、あとさ、」
『うん????』
「.....今度また4人で会おうな」
『....勿論だよ』
そっと抱きしめられていた手を緩められては笑い掛けてくる
その時私はにろにーの耳が少し赤くなっていた事を見逃しませんでした
久しぶりのにろにーは可愛くていけめんになっていたことをここ夜の公園からお送り致しました