第21章 決裂
無事にあれから空たんと戯れては家に送って行ってもらった
会う度会う度に空たんが可愛くなってるのは気の所為ですかね???
またふといつの間にかあの黄色い薔薇が辺りに咲き乱れている
何がいいたいの????私に何かを
すると、またずぶんとあっという間に引きずり込まれ暗闇に包まれる
苦しい、呼吸が、くるし
暗闇の中、私だけが自分自身だけがぼんやりと見える
ふと、まるで嘲笑うかの様にまた黒い何かが首を締め付けられる
身体を動かそうと、必死にもがこうとするも離してはくれない
意識が飛びそうになった瞬間
視界に、ぽつんと、決して大きくはないが白い花がゆらゆらと見えた気がした
あれは、そう、エーデルワイス、っていう花だった、様な、、
ふと、いつの間にか呼吸がしやすくなる、両眼を開くと幼い頃の私がいた
あれは、お兄ちゃんと話した頃の記憶
兄様を見つけては一気に嬉しそうな表情を浮かべ駆け足で駆け寄っていく
『ねえねえ、お兄ちゃん』
「?どうした?」
『もし、私が挫けそうになったら傍で応援してくれる?』
「?ああ、勿論、ずっと傍に居て、こうしてやる」
ぎゅうと抱き締められては膝の上に乗せられては甘やかしてくれる
『私が迷子になったら、また探してくれる?』
「ああ、何処へだって探しに行くよ」
『そっ、か!お兄ちゃん大好き』
「ああ、俺も大好きだ」
やっぱり、あの時聞こえた声は兄様だったのかな
私の大好きな兄様に会えたような、感覚が、そんな夢を見た