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【ハイキュー!!】私,脇役ですよね?

第19章 数日振りに



辺り一面、黄色い薔薇が咲き乱れている

黄色い薔薇を触ろうと近付こうと身体を動かそうとする

すると、ずぶずぶと脚から暗い真っ黒な何かに巻き取られる

『ひ...っ』

悲鳴のような声がふと漏れるも、あっという間に暗闇に囚われてしまった

ふと視界が開けて、何時もの練習風景が見える

「「潔子さん!俺らに是非ドリンクを!!!!!!」」

「....はい」

「「あ、あざーーっす!!!!!」」

「日向、どうぞ」

「谷地さん!有難うー!」

え?待って、なんで

『しょーよー?飛雄ちゃん?』

「影山くんは貰いに行かなくていいんですか〜?」

「つつっきー!」

「あ?別に態々貰わなくてもいいだろ」

『つっきー?ぐっちー?』

「あいつら本当に元気だな」

「まあ、元気すぎるのもあれだけどな」

「谷地さんも日向のおかげで大丈夫そうだしな」

『せ、先輩、あの!聞こえて、ない、の?』

必死に声を掛けてるのにまるで私の存在が無いように話をしている、な、なんで?

また黒い何かが私をどんどん蝕んでくる

「ふうー!!!潔子さんから貰えたら、もうどこまでだって頑張れるな!」

「ああ、そうだな!のやっさん!」

「お前らなあ、はあ....」

「まあまあ」

「嬉しかったんだろうな」

『ねえ!ねえってば、な、なんで?ゆー?龍?りき?なーくん、きーくん!!』

「皆、今日も元気だね」

「そうですね!元気が1番です!」

ドリンクを配り終わっては嬉しそうに話している潔子さんと谷地ちゃん

顔を歪めては必死に声を出すも、嘲笑うかの様にどぶんと暗闇に引っ張られる

ああ、呼吸が出来ない

私の居場所が__

い、いやだ、いやだ

誰にもとられたくなんて、ないのに

プルルルルプルルルル
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