第19章 数日振りに
『叔母さん、お久しぶりです』
「....お久しぶりね、今忙しいのだけれど」
『あ...すみません、短い時間で済ませますので、お手数ですがその部活で書類が必要で、判子等を頂きたいなと思いまして』
「...勝手にそちらで判子等押して下さらない?態々送料とかかかってしまうでしょう?」
『...いえ、やはりそういう訳にもいかなくて、どうにかお願い出来ないでしょうか』
「.....はあ、わかったわ、本当になんで(ツーツーツー)
こーしに送って貰った後、家で遠征の件について叔母さんに電話をしては何とかいって書類も送って貰えることになった
私の叔母さん、母親の妹である人であり、私の書類上の保護者という事になっている
叔母さんは私が記憶が曖昧な頃、何やら色々と一応はやってくれた人なのだけれど
私のお父さんが、一応というか大企業の社長だったらしく、お金の件が色々と問題になり、叔母さんの思惑通りにならず今では手のひらを返された様な扱いになっている
どうにかなれたのも色々とあったのだが、でも本当に良かった
叔母さんそれにしても今日一段とご機嫌悪かったな
判子貰える事にはなったから良かったけど、ふと無意識にまた拳を握っていたのか、爪のあとがくっきりと残っていた