第17章 インターハイ本番
仁王立ちで何故か部屋着満載の及川が現れた
てってれーん
「あいつ、って....」
「初めまして、返して貰うね、じゃあ伊達工業の二口くん、またねー」
私の背後から車椅子を強制的に方向転換しては動かしていく
『え!?ちょっと、え!?ななんで!????』
「.....はあ?待ってください、そいつは俺と話してたんで、間に割り込むの辞めてもらいますか?」
えー、ちょっと、にろにー?あれ?すごーい、おめめが笑ってないよー?ほら、すまーいるすまー
「俺さ、一応先輩なんだよね、だからここは譲ってくれるかな?ね??良いよね?そうだよね?」
『ふぁい』
後ろをぎこちなく振り向く
待って待って待って、人殺せそうだよ、怖すぎかよ、瞳がもうヤバイお
「おい!話は『ごごめん、にろにー、今度埋め合わせするから』.....はあ、わかった」
どんどんにろにーが遠ざかっていく、なんだ怖すぎて後ろ見られないんだが
「どうせ、なんで私連れてこられてるんだろ?とか思ってるでしょ?はい、ここで質問、'約束'ってなーんだ」
ゆっくりと段々と歩くスピードが遅くなっていく、誰も周りはいなく静まり返っている中で私の耳元で言葉を紡ぐ
『...!!!』
身体をびくつかせては、頭でぐるぐると考える
もしかしてあれですかね??テレビで言ってたあれですよね?????
すると、車椅子を止め私の前に立つ
月明かりが徹を照らす、するとしゃがみこんでは真剣な瞳が視線がこちらを貫く、そっと私の手を取ると
「俺がさ、試合に勝ったら__」
『...え_??』