第11章 再開
黒尾side
「お前のお姫様,皆に人気なのな」
『海..そうだな,俺のお姫様は人気者らしい』
1,2年達がももこを囲って仲良く話している中
俺はあいつを眺めていた
すると,もう一人あいつを優しい瞳で見詰める奴が居た
『夜久も..ももこの事知ってたとはな』
「あ?ああ..俺の保育園の時の友達?幼馴染?みたいな感じだな」
『あー,そ言う事か』
「お前も知り合い?幼馴染?だったんだな」
『ああ,研磨の隣の家に住んでたのがあいつで..俺もいつの間にか仲良くなってたよ」
「道理で,研磨が懐いてるはずだ」
『ああ,研磨は昔からあいつにべったりだったからな』
そう昔から研磨はあいつにべったりだったな
あいつが引っ越す事になって,もう何十年も会ってなくて必死にあいつの姿を何処かで探してる俺が居た
たまに会いに来ると約束してくれたあいつ
だけどあいつに会える事はなかった
バレーをずっと続けようと約束したから
俺は俺達はバレーを続けてこれたのかもしれない
だけどやっと見付けたあいつは車椅子だった
細くて痩せててあいつを持った時も軽すぎて驚いたくらいだ
なあ,俺に俺達には話せないってことか?
教えてくれ,ももこ