第2章 此処何処..?
突然事は起こりました。
母さんが真面目な顔で久々に4人でお話しようと言うから何かなって思ったら..
「聞いて,2人とも。あのね,実は引っ越すことになったの」
『え..?』
「急だね,でも僕は大丈夫だよ,何処に引っ越すの?」
「宮城よ」
『....!???』
「ももこ,御免ね。沢山お友達居たのに突然引越しだなんて..幸駕も御免なさいね」
「悪いな,会社の都合で宮城に行かなくちゃ行けなくなったんだ。俺一人でも良かったんだけど,やっぱり家族一緒が良いと思って,本当にすまん」
『私もだいじょ-ぶ,だよ』
「ほら,2人とも解ってくれたでしょう?いやだって言われたら別々で暮らそうとも考えたんだけどね」
「家族みんな一緒が良い」
『私も私も』
「有り難うな,2人とも」
あと数日で東京から離れる事になりました。
宮城ってハイキュー舞台となった場所だよね?
段々大きくなるにつれて記憶が霞んできたのは何でだろう。元から記憶力は無いけど..
くろと研磨とこ-たろとけ-じとやっ君にお別れの挨拶言わなきゃな。
嫌だな,何て。我儘かな。
シリアスなんて似合わないよね。
お別れの挨拶しに行こうかな,そうしよう。