第9章 記憶の欠片
影山side
あれから数日たったがももこさんは目覚める気配はない
部活をやって居ても皆何処か沈んだ表情
中学の時はあんなにも太陽みたいな存在だった
なのに,今はベットの上で寝てるように目を覚まない
入院した事を,及川さん達に報告するべきか迷った
だけど,言わなきゃだよな
「あれ?飛雄ちゃん?なに,偵察にでも来たわけ?」
『...ももこさんが入院しました』
「...ねえ,今なんて言った?ももこ何て言ってないよね?」
『...さっき言った通りです』
「どういうこと!?俺は少なくとも飛雄ちゃんが居たから,ももこを...ももこを!!」
「おい!及川!何してんだ!」
「「「及川さん!?」」」
「岩ちゃん離せよ!」
「うるせえ!!少しは安静になれ!!何があったか詳しく聞かなきゃわかんねえだろーが!!」
「...ッ」
『..及川さんにも言いましたが,ももこさんが入院しました』
「...!」
「おい!空!何処いくんだべや!」
「ッ..ももこの病院場所は!?何処だよ!!」
「宮城○○病院です」
「ッ..!!!」
「おい,空!...ッち,及川まで!!お前らもとにかく来い」
「「...はい/はい!」」
「影山!案内頼む!」
『こっちです..!』