第9章 記憶の欠片
此処だ....
え?桜乃..私の苗字と一緒..?
がしゃん
『え..空いた』
この景色何所かで,この部屋何所かで,この家..
〔___こっち___だよ〕
え?こっち..?
リビング...???
写真が置いてあるけど..
「これ,私...?隣に居るのは..?」
〔_____ももこ___思い,出して__〕
その声は__もしかして___
こ...の,人...は__
「___お兄,ちゃ...?」
「ももこ!何処に..ももこ!?!?」
西谷side
あいつが出て行ってしまった
何で!俺は!くそっ..!
久々にあいつのレシーブする姿を見た,驚いた顔をするあいつ
最近痩せて来て,寝てないみたいで,意識も此処にあらずみたいで
だから,少しでも食べて欲しくて
出て行って探して,見つけ出した場所は
元のももこの家
写真を眺め涙を流しているあいつ
涙を流しているあいつを見たのはいつ以来だ
「ももこ!??!?おい!ももこ!!」
直ぐに倒れ,母さんが駆け付けてくれ,また休めば大丈夫かと思った
だけど,呼吸がないと病院へ行く事に
俺が呼ばなかったら,無理矢理にでも連れて来なければ
こんな事にならなかったのかもしれない
守ると誓ったのに
自分の不甲斐なさに腹が立った
如何か..お願いだ,無事で居てくれ