第9章 記憶の欠片
「よし!せっかくの練習試合,無駄にしないよう気合入れるぞ!」
「「おぉ!」」
みんなは練習に戻り始める
その時
「ももこ!
え?
ばしん
『私何で...れしーぶ..出来て』
「ももこさん!凄いですね!レシーブ俺に教えて下さい!」
『え,あ..嫌,その』
(一緒に,やろう____俺とも___上手だな__)
『...ッ,ぅ』
「ももこ!?/ももこさん!?/ももこちゃん!?」
『...ッ,だ大丈夫です,すすみません..先に失礼させて頂きます』
皆,そんな心配そうな顔しないでよ
一先ず早く帰ろう
え?西谷さん,何着いて来て
「ほら,一緒に帰んぞ」
『大丈夫だ,から..』
「大丈夫なはずねえだろ!
今日は俺ん家で休め!そんで,飯食いに来い!」
『はい?』
「だから俺ん家に『何言ってるの』さあ,行くぞ」
この人とうとうおかしくなっちゃったのかな
大丈夫かな,え?何々,意味わかんないんだけど
「お願いだ,きっと家帰ってまともに寝ても無いだろ?それに飯すら食べない気だろ」
『寝る,食べる,し...それに,御迷惑になる..』
「そんな事ねえ!ほら,行くぞ」
ちょっと待ってって
「ここだ!俺ん家」
え?何々,いつの間にか着いちゃったんだけど
....?
隣のあの家,懐かしい気が...
(___ただ___×××ちゃん,おかえ___)
何?なになになに,あの家になにが..
吐き気頭痛目眩,嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
「おい!ももこ!大丈夫か!?」
『...はぁッ,はッ..う..ッ』
「...!とにかく,中入れ」
あの家に,何か..待って,行かなきゃ行かな..