第9章 決断
『北斗くん…。』
北「俺の気持ちはずっと変わらないから。来年なんて余裕だよ。」
私たち付き合えるの?付き合っていいの?
今は大事な時期だから付き合えないのは分かるよ。でも、デビューしたらもっと大変じゃないのかな…
北「望美ちゃん、迷ってる?俺のことは心配しないで。デビューしたらそりゃ忙しいだろうけど、気持ちには余裕が出ると思うから。」
『ほんとに、いい、の?』
嬉しくて涙が出てきた。
北「望美ちゃん、泣かないでよ!まだ1年くらいあるんだから!それまでずっと俺を好きでいてくれる?」
『はい、ずっと好きです、北斗くん…』
北「俺も。こっちで待ってるから。勉強頑張って。」
『ありがとう。絶対合格して成長した私を見せてあげる!』
北「お!それはもう今では考えられない大人で色気のある望美ちゃんになってるんだろうなー。楽しみ!」
『え、それちょっとひどくない!?今の私がすっごい子供みたいってことー?』
北「はは、冗談だよ。今のかわいい望美ちゃんでいてくれれば俺は十分。」
ほんと北斗くんは私の扱いが上手い。上手すぎる…!