第9章 決断
北斗くんが東京に帰ってから一週間が経った。
あれから毎日北斗くんはメールとか電話をくれる。
その度に「会いたい」「大好き」を連発してくるから心臓が保ちません。
仕事で忙しいのに毎日欠かさずくれるところがさらに嬉しかったり。
そしてまた今日も彼からの電話。
『もしもし。今日もお仕事?』
北「うん、踊りすぎて疲れたー。望美ちゃん癒やして!」
『え!そ、そんな急に言われても困る…』
北「ふふ。望美ちゃんの声聞くだけで疲れなんか飛んでいくんだけどね。望美ちゃんが大好きだから。」
ほらまたそうやって…。
会えない分言葉で伝えようとしてくれてるのがよく分かる。
北「望美ちゃんが隣にいたら最高なんだけどな。東京に引っ越してきてよー。」
『ムリムリムリ!お父さんが転勤とかない限り…
…あ!その手があった!!』
そうだ、そうすればずっと東京にいられる!