第7章 打ち上げ
バシャッ
足に冷たい感覚が…
北「うわっ!ご、ごめん!まじごめん!」
北斗くんが注いでいたオレンジジュースが私の足にこぼれていた。
白のワンピースにはオレンジのシミが広がっている。
唯「望美、大丈夫!?シミになっちゃってるけど…」
『うん、大丈夫大丈夫!北斗くんも気にしないで!』
北斗くんはかなり焦ってたけど、突然手を引っ張り、私を立ち上がらせた。
北「ちょっと来て。みんな乾杯してていいから!」
『北斗くん、ど、どうしたの!?』
北「いいからいいから。」
私は手を握られたまま誰もいない部屋に連れて来られた。
どうしたんだろ、
大丈夫とか言ったけどこのワンピースもう着れないや…
北「ちょっと待ってて。」
北斗くんは部屋から出て行って、戻ってきた時には紙袋を手にしていた。