第5章 学校の始まり
「あんたはアホみたいに笑ってる方が良いってこと」
「なっ、誰がアホじゃっ!!」
「ここにあんた以外いないから」
「んも~!生意気なんだから!!」
「じゃ、俺練習戻る」
「嫌みしか言えないのかっ!バカリョーマ!」
きぃー!まったく、昨日までの優しかったリョーマはどこいったんだか…
でも、ちょっと嬉しかったかな
今まで自分を認められたことなかったから
そのままで良いって言葉が嬉しかった
ちょっとにやつきながらも
私も部活に戻ることにした
テニス部のみんなに不思議な顔されたけど、あんまり気にはならなかった
部活が終わって後片付けをしてるとき
着替え終わった桃城さんと菊丸さんがこっちに向かってきた
「なぁさなえ!今からハンバーガー食いにいかねーか?」
「あ!良いですね!」
「片付け終わるの待ってるにゃ!」
「はい!これ直したら終わるんですぐ追いかけますね!正門で待っててください!」
うわぁー!学校帰りにどこか寄るの夢だったんだぁー!
楽しみぃ~!
なんか、学生って感じがするなぁ!
「お待たせしました!」
「よし!じゃあ、いくか!」
「「おー!!」」
菊丸さんと桃城さんと3人で歌いながらお店に向かう
「さなえも先輩たちも、歌うのやめませんか?」
「えー、なんでー??楽しいのに!」
「そうだにゃ~!おちびも一緒に歌えば良いのにゃ!」
「嫌です」
「のりが悪いぞー?」
「悪くて結構です」
「リョーマの堅物ー」
「うるさい」
「いたいいたい!!頭グリグリしないでっ!!」
「やだ」
「何で私だけ体罰なのっ!!」
「なんとなく」
「いたいってばぁー!!!」
なんてアホをしてると目的地到着
着いた途端にリョーマと桃城さんがあれよあれよとハンバーガーを大量買い
店員さんも大慌て
私と菊丸さんは軽く頼んで待ってたら見たこともないハンバーガーの山を手にした二人がカウンターで早食い競争を始めた
「元気だにゃー」
「スゴいですね…」
二人で苦笑いしながら自分達が頼んだ商品を食べることにした
「んー、美味しい!私、初めて食べました!!」
「え、今まで来たことにゃいの?」
「はいっ!」
「そっか!じゃあ、今日はこれてよかったね!」
「はい!ありがとうございます!」
「良いんだにゃー♪」
初めてのハンバーガーは青春の味がした気がしました