第5章 学校の始まり
意気込んだは良いけど、休み時間も質問にあったり
朋ちゃんがどっかにいってることが多くて全然しゃべれず終礼の時間
ふてくされながら先生の話を聞き流してると
「おい、安藤聞いてるのか?」
「はへ?何をでしょう」
「お前は遅刻してきた罰に、明日の日直をしてもらう」
「日直って何するんですか??」
「さっき説明しただろ!
はぁ…朝、教室の鍵を開けること、毎時間黒板を消すこと、移動教室の時鍵締めをすること、日誌を書くことだ」
「え、ちょ、仕事多すぎません??」
「罰だからな、少し増やしておいた」
「先生ひどいっ!」
「明日遅刻したらまた増やすからなぁー」
「そんなぁー!」
先生とそんなやり取りをしてるとまたクラスメイトに笑われてしまった…
これは…先生の陰謀だっ!!
「さなえちゃん、先生睨んでないで部活行こう?」
「あ、うん!」
朋ちゃんに促されてテニスコートに向かった
途中で桜乃ちゃんと合流して3人で仲良く向かう
桜乃ちゃんは女子テニス部に、私は男子テニス部に、朋ちゃんはテニスコートに
各々場所に向かって別れた
マネージャーっていってもやることは簡単で
みんなのドリンク作ったり
タオル用意したり、試合形式ならスコア記録したり
基本的には竜崎先生もいるし、なんたって部長がしっかりしてるから私の出番はほとんど皆無…
なんか、これじゃ私がいる意味ないんじゃないか…?
このままじゃダメだ!!
みんなの役に立たないと!!
なにか、何かあるんじゃ…
「うがぁー!!わからぁーん!!!
…あ…」
つい大きな声で叫んでしまった
テニス部のみんながこっちを見てる
今日はやたらと注目されるな…
「すみません…!!」
謝って一目散にその場から逃げ出した
「うわぁー、はずかしぃー!
考え事なんてするもんじゃないな!」
「ほんと、いきなり叫んで変人度が増したね」
「うわっ!リョーマ、いつからそこに!」
「あとから来たのはそっちでしょ」
「あぁ、もう、今日は最悪の一日だ…
静かに学校生活送ろうと思ってたのに…」
「あんたが静かになんて過ごせるわけないでしょ」
「な、なにを!これでももとの世界では窓際学生だったんだぞ!」
「それ、威張ることじゃないから 」
「と、とにかく!私は穏便に過ごしたいの!」
「そのままでいた方がいいと思うけど」
「え…?」