第5章 学校の始まり
「うぉー!!!!!!!」
唸り声をあげながら学校までダッシュするさなえ
体が軽くなったので走るのは早い(8ページ参照)
一瞬で学校につくが、遅刻は遅刻
とりあえず職員室に向かう
コンコン
「失礼しまーす…
転入生の安藤です」
「初日から遅刻とは何ですかっ!!!」
「す、すみませんっ!!」
物凄くつり目の先生に怒られてしまった…
こんな先生いたっけ?
「あなたのクラスまで案内します!」
「はいっ!」
先生の気迫に思わず敬礼してしまった
今はまだ授業中みたいですごく静かだった
この静けさが怖くなる
なにもないと良いんだけど…
「ここがあなたの教室です、では」
「え、ちょ、先生???」
ほ、放置されたぁー!!
これ、私が自分で入っていかないとダメよね!
うわぁー!いきなりハードル高いー!!
でも、入らないと…
いざ!出陣!!
ガラガラ…
シーン…
し、視線がいたい!
ここで負けちゃダメだ!!!
「はじめまして!転入生の安藤さなえです!
初日から遅刻してしまって申し訳ありませんっ!」
おもいっきり頭を下げるとクスクスと笑い声が聞こえ始めた
「お前のことはみんなに話してある
だが、遅刻はこれっきりにしろよ?」
「はい、すみませんでした…」
「そこの空いてる席がお前のだ」
「はい」
とぼとぼとみんなの間を歩いていく
視線がいたい…
けど、これは自己責任だもんね…
「さなえちゃん!同じクラスになれたね!!」
「朋ちゃん!!やったぁー!!」
「お前ら!早々に騒ぐな!」
「「すみません…」」
今度はクラスの皆が笑い始めた
うぅ、恥ずかしい
これから遅刻なんてしない!!!
決意を決めたさなえちゃんでした