あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
「私ね、貴大が好きだよ」
あの告白を受けて一週間。
部活のない生活にはまだ慣れない。
けど周りは受験モードで必死だから俺も頑張んなきゃなーとか思うけど、、、
“私日本代表に入る。”
みんなの手前応援するとは言ったけど
あいつのいない学校生活は酷くつまらなくなるだろう。
考えるだけで溜息が出る。
「はぁぁぁぁぁ〜」
優「なーに溜息ついてんの?」
「っ!?!優!!びっくりさせんなよ」
優「勝手にビックリしたくせに何言ってんの。それよりどうしたの?溜息なんてついてさ」
「別に何でもねー」
優「ふーん。変なのー。」
「優こそどしたん?」
優「なんも?貴大に会いに来ただけー」ニコー
ドキッ
こいつは計算とかそうゆんじゃなく言ってくるからタチが悪い。
「天然タラシか。」
優「そーゆうこと言うんならもう来ませんよー。」
そう言って帰ろうとする優。
「違うって。お前無意識に男が喜ぶこと言ってくるから心配なの」
優「?」
何のことだか分かってない様な顔しやがって。
優「へへっ、でも好きなのは貴大だし」
ほらまたそうやって、俺を嬉しくさせる。