あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
呼びだされた場所は決して俺ん家から近い訳じゃない。
時間も言われてない。
何をするつもりなのかも分からない。
けど何となく今な気がして
走ってそこに向かってる。
そして懐かしい場所で俺を待つ愛しいあいつを見つけた。
「っハァ、、、ハァ、、、どうしたん?いきなりこんなとこに呼び出した入りて」
優「わざわざ走ってこなくても良かったのに、、」
俺に気づくと苦笑いしながら飲んでいた紅茶を置いた。
「ゆっくりしてたら帰っちまう気がしてな」
優「大事な話するのに帰ったりしないよ」
ホレ座りなよと目の前の席に座るよう促した。
「シュークリームどうぞー。」
差し出されたシュークリームに頬が緩むけど、なんとか真顔に戻して訊ねる。
「んで、大事な話って?」
優「あー、えっとね」
ニッコリ照れ臭そうに笑って一言。
優「私ね、貴大が好きだよ。」