あなたの声が聞きたくて【another story】
第2章 及川徹
勢い良く引かれたのとは裏腹にとても柔らかい感覚が唇にあって
気づけば優とキスしていた。
キスをしていると気づいた時にはもうあの柔らかい唇は離れていて、混乱するしかなかった。
「な!え?は、、えぇ!?」
さっきまでさんざん騒いでた奴らもビックリしすぎて固まってて、観客の誰かは悲鳴をあげてて、記者はスクープだ!と言わんばかりに写真を撮りまくっている。
笑っているのは恐らく優だけでは無いだろうか。
「ちょえと、何して、、、」
優「徹大好き!!」
「!!」
屈託のない笑顔で、真っ直ぐ、寄り道することなく俺の心に優の気持ちが届く。
表現するなれば
ハートを射止められたってカンジ。
「あーもうホント好き結婚して」
優「するって言ってんじゃん馬鹿だなー」
「うるさいお前が可愛いのが悪い」
優「なんだそれ」
赤くなる顔を両手で隠し優に見られないように必死だった。
「リア充たいさーん。」
「結婚式には行ってやらー」
「優今ならまだ間に合うぞー。」
及「お前らマジなんなの」
優「皆なりのお祝いでしょ」
「分かってるけどさぁ」
優「幸せにしてね?」
「当たり前だろ」
一生かけて幸せにするさ。
ーfinー