あなたの声が聞きたくて【another story】
第10章 岩泉一誕生祭【番外編】
離し難くていつまでもキスしていたらいい加減離せと肩をぶっ叩かれたので仕方なく離した。
「つか何、誕生日とか朝でもいいだろ。」
「一番におめでとうって言いたかったの。」
朝起きてすぐでも一番じゃね?って思ったが言わずにおいた。
「もしはじめが朝起きてすぐケータイ見ちゃったら一番じゃなくなるもん。」
「いや流石に誰も起きてなくね?」
チェストの上に置かれたケータイを手に取り画面をつけてみると、一旦伏せてしまいたくなるほどのメッセージが表示されていた。
「ほら。危なかった。」
いや、危なくはねぇよ。
画面をスライドしてアプリを開くと主に元青城バレー部からと現チームメイト数人から『おめでとう』と似たような言葉が連なっていた。
中でも一番多くメッセージを送ってきていたのが…
及川:いわちゃーーん!
及川:お誕生日おめでとう☆
及川:これでまた1個オッサンになったね!
及川:プレゼントは後であげるから楽しみにしててね♪
うぜぇ…
「徹は相変わらず女の子みたいだねぇ。」
ポコン、
及川:優のこといただくのは今日の夜にしなよね☆
「クソ川…会社で会ったらブッ飛ばす。」