• テキストサイズ

あなたの声が聞きたくて【another story】

第7章 岩泉一【番外編】3











驚きで動きが停止していた司祭さんもやっと動き出し、私とはじめの手の上にそっと手を重ね、お祈りをした。


祈りの言葉を言い終えた司祭さんが教会内に響くほど大きな声で宣言した。



「今ここに、結婚が成立したことを宣言します。」



それと同時に拍手が鳴り、沢山の人が口々におめでとうと言ってくれた。


「岩ちゃん顔真っ赤ー!」


「優!浮気したくなったら俺んとこ来いよー!」


そんなことを言っている人もいる。きっと後ではじめにゲンコツ喰らうんだろうけど。


「こちらにお2人のサインをしてください」


結婚証明書、とか言うものに二人の名前が並ぶ。


「はじめ字汚いよ、もっと丁寧に書きなよ」


「うっせーな。これが俺の精一杯だよ」


ちょこんと尖った唇。また拗ねてる。


でもそんなところも可愛い。



名前を書き終えると全員で賛美歌が歌われ、長いと思っていた式ももう終わりを迎えようとしている。







/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp