あなたの声が聞きたくて【another story】
第7章 岩泉一【番外編】3
ある春先の、とても良く晴れた日
近親者のみで行われる結婚式
大々的なものにしなかったのは、呼ぼうとするとそれはもう2桁で収まらないくらいの人数になってしまうから。
だから呼ばれたのはあの高校時代を過ごした仲間と、因縁の相手というに相応しい烏を象徴とする彼ら。
そして両親
申し訳ないけどチームメイトには後日お祝いしてもらうことになった。
数ヶ月練った計画はもう少しで実行される
「岩泉さん、準備のお時間ですよ」
「はい。」