第5章 歓迎会と言う名の宴
「お前の一族の話が、ソレとも酷似してたから試しに聞いただけだ。
別に疑ってる訳じゃねぇんだ。
だが、もしソレと少しでも関係あるなら迷わず話せ。
俺は全て受け入れる」
まるでセツナの心の内を見透かしたかのように言うロー。
「…ん、関係あったらね」
「あぁ」
この男は、ただの思い付きだけで言ったのだろうか。
そんな根拠で聞く男なのだろうか。
それとも、何か別の根拠があって…?
「おーい、セツナ!
ってどうした?凄ぇ顔だぞ」
「シャチ…」
トラファルガーと離れたら、シャチが寄って来た。
「ひょっとして船長に何か言われたか?」
「な、なんで?」
こんな鋭い人だっけ?シャチって。
「あの人はなんでも直球で聞くからなー。
それで傷つくこと、結構あんだよ」
「へ、へー」
「ま、気にすんなって。
気にするだけムダだからよ、あの人の場合」
グシャっ、と頭を撫でられる。
「ちょ、シャチ!」
髪ボサボサ!
元々そこまで気にして無いけど、流石にこれは。