第5章 歓迎会と言う名の宴
「…見かけに寄らず、ウブなんだな」
バカ、には触れない様子。
「決まったなら、さっさと金払って行くぞ」
「あ、ちょっと。
待ってってば!」
スタスタと会計へ足を運ぶロー。
トラファルガーは、脚が長いからか歩くのも早い。
ムダの無い動きですでに会計を終えたトラファルガー。
「絶対神経質だな…」
「あ?なんか言ったか?」
「別に、言って無い」
店を出て、薬屋へ向かう。
「食材の買い出しはシャチとペンギンがやってるから大丈夫だろ」
「船旅は長いからね」
「違う、それもあるがお前の歓迎会だとよ」
「歓迎会?って、何?」
聞き覚えの無い言葉に、思わず問い返すセツナ。
「お前…知らないのか?」
「うん、ってそんな哀れみの目で見ないで」
「まぁ、わざわざ説明しなくとも見りゃ分かんだろ」
「んー、そうかもね」
目的の薬屋へ着く。
「セツナはここで待ってろ」
「え、良いけどなんで?」
「匂いにやられるぞ」
「…待ってます」