第10章 繋がる想い
言おうとしていた言葉と、逆の言葉が出て来る。
「トラファルガーも、カイも…両方大事」
そう、これは何があっても決して覆ることは無い。
そして勿論、ベポやシャチ、ペンギンもだ。
「…そうか」
「…でも…」
まだ、続きはある。
「…私の相棒はカイで…パ、パートナーは…」
そこまで言うものの、やはりそこから先の言葉が出ない。
目も合わせられなくて、視線をズラす。
「パートナーは…」
そこまでしか言えず、オロオロしていると…。
「もうそれ以上喋らなくて良い。
だから、俺の質問にYesかNoで答えろ。
首を動かすだけでも構わねぇ」
いつの間にか目の前に来ていたトラファルガー。
「…」
その言葉に、黙って頷く。
そして、そんな彼の口から出た言葉は…。