第10章 繋がる想い
「お前…俺のこと好きか?」
ストレートな言葉。
トラファルガーらしいや…。
「…ん」
コクリ、とゆっくり首を縦に振る。
「…なら、付き合うか?この俺と」
ニヤリ、と口角を上げ上から目線で尋ねる。
顔から火が出るぐらい、恥ずかしい。
顔が、全身が熱い。
けど、やっぱりこれだけはちゃんと自分の口で言わなくちゃ。
「…お願い…します…」
震える声で、弱々しく答える。
注意していないと聞き取れない程、小さい声。
だけど、そんな小さな声も彼はちゃんと拾ってくれる。
「ふっ…顔赤いな」
そう言って私の隣を通り部屋から出て行くトラファルガーの耳も、なんだか赤みを増しているように見えた。