第8章 決まった想い
「まぁ、過去のことは気にすんな。
話したくなったら話せば良い。
それまで待ってやるから」
「…うん」
「ベポ!お前はそいつを連れて来い」
「アイアイ!キャプテン!」
「ペンギンはソレを始末しとけ」
「海に放り投げとけば良いですか?」
「あぁ」
セツナの手によって倒れたシドを見やる。
「船長!じゃあ俺は?」
トラファルガーの命令を待つシャチ。
「無い」
「そんなぁ…」
「セツナは医務室に来い。
先に頬の手当てしてやる」
「え、でも…」
「つべこべ言うな、さっさと着いて来い」
「…分かった」
トラファルガーの後に続いて、医務室へ向かう。
「キャプテン!どこ連れてくんだっけ?」
「…言ってなかったか?」
「言ってないよ!」
「オペ室だ」
「麻酔は?やっとく?」
「そうだな、暴れられても面倒だしな」
「アイアイ!」