第8章 決まった想い
「絶対とは言い切れねぇが、俺には治してやれる可能性がある」
「…」
「勿論治らなければ出てっても構わねぇ」
ただし、だ。
治ったらここに居ろよ。ずっとな」
その約束なら、しても良いよね?
残りたい気持ちと、離れなきゃいけないと思う気持ちの両方が入っている。
「…分かった。
じゃあさ、私にも背負わせてよ…この船を」
トラファルガーが治すと言ったものなら、絶対治してくれる筈。
「そのつもりだ」
と、ニヤリと笑うトラファルガー。
この人なら、絶対大丈夫。
それを信じてるから、背負うことが出来る。
この船の名を、そしてトラファルガー・ローと言う偉大な船長の名を。