第7章 言ったろ、どんなことでも受け入れるって
「生きてんだよなァ、それがよ」
「っ…」
再会出来た喜びと、シドと共に居ると言う謎が交錯する。
「あれは、まだお前が当主に成り立ての頃だ。
俺が海軍の軍艦15隻を引き連れて、悪騎死の抹殺にかかった」
なんの感情も無く、淡々と話し出す。
「少しでも力のある者は生け捕りにし、本部へ持ち帰り “ 研究材料 ” としてヤツに渡した」
あいつの口から語られたのは、セツナが初めて知ることばかりだ。
「ヤツは喜び、俺をここまで昇格させてくれた。
生け捕りにした奴らの中から、妖刀と “ 契約 ” している者だけは死なせないように努力しながら研究した。
お前らの力の源である血を、極限まで抜き研究に使った。
そして、政府の手駒にすべく造り変えたんだよ」
「っ…なんてことを…」
考えるだけでも恐ろしい…。