第7章 言ったろ、どんなことでも受け入れるって
「ほぅ…こいつが依頼したんだな。
俺の暗殺を」
ここに来て、ようやく口を開くトラファルガー。
「そうだ。
若い芽は、早く摘み取るに越したことは無ぇからな」
「だったらやってみろよ、今ここで」
今にも斬りかかりそうな雰囲気。
「待って、トラファルガー。
こいつの専売特許は挑発でもあるの。
我を失えば、命も失うことになりかねない」
トラファルガーの場合は、大丈夫だろうけど。
「殺人鬼の言う通りだぜ、外科医」
「何も我を失っちゃいねぇよ、心配すんな」
「だがしかし、流石は殺人鬼だな。
戦いの鉄則を知ってやがる」
褒めてるのか、バカにしてるのか…。
こいつの場合は後者だろうな。
「…私にやらせて、トラファルガー。
自分の落とし前は、自分でつける」
私の蒔いた種なんだから…関係無い皆に迷惑をかけるわけにはいかない。
「そいつァ困るな、殺人鬼」
「困る…?」
「 “ 汚れた ” お前に触られたく無いんでな」
「っ…」
嫌悪感の混じった目で私を見下すシド。