第7章 言ったろ、どんなことでも受け入れるって
「け、汚れた…?
そんな言い方無いだろ⁉︎
セツナは汚れてなんか無ぇっスよ‼︎」
私の為に怒ってくれるシャチ。
「なんだ、聞いてねぇのか」
「っ…そんなこと良いでしょ」
「こいつはなぁ…」
「止めてっ」
聞きたくなくて、耳を塞ぐ。
「こいつはセツナ、汚れた血族・悪騎死(アクキシ)の生き残りだ」
「「「は…?」」」
目を溢れそうな程見開き、驚く皆。
「…」
しかし、トラファルガーだけは何か考えている様子。
「こいつァ、その悪騎死の24代目当主にして歴代最凶の暗殺者だ」
ついに、知られてしまった…。
俯き、唇を噛む。
「黙れ…」
「あ?聞こえねぇな、殺人鬼」
「黙れっ」
ブワッ、とセツナの気が広がる。
「ふんっ…良い目だ」
「お前は…許さない」
お前のせいで、私はまた居場所を失った。
事実を知られてしまった以上、もうここには居られない。