第6章 犬猿の仲
「歓迎会も従うっつー言葉も知らねぇ奴が、仲間の意味知ってんのかって聞いてんだ」
「そ、そんなことより…」
「話を逸らすな」
「シャチを戻して」
「…その代わり」
「条件は飲まないから」
「…」
思っていたことを先に言われ、黙るしか無くなるロー。
「ちっ…今回だけだぞ」
「!うん」
刀の先で、適当にシャチを組み立てる。
適当に組み立てた割には、綺麗に仕上がっている。
「かぁ〜っ!生き返った!」
元に戻るなり、グーッと伸びをするシャチ。
「煩ぇ…」
途端に顔をしかめるトラファルガー。
「船長!
いきなりバラすなんて、酷いっスよ!」
「…」
怒るシャチに対し、トラファルガーは無視を決め込んでいる。
「セツナもセツナで、反応薄いぞ」
お陰で、こっちまでとばっちり。
ムダにハイテンション…お酒抜けて無いのかな。
「てか船長にセツナ!
なんつー顔してんスか!」
ちょっとだけ、イラッ。