• テキストサイズ

【ONE PIECE】暗殺者の私と医者のあいつ。

第6章 犬猿の仲


「シャチだけをここに広げてくれる?」


水まで広げられたら、大変だから。


念を押して言う。


「アイアイ!」


気持ち、伝わらず…。


バシャッ、とバケツをそのままひっくり返すベポ。


「…後で掃除しようか」


でないと、それこそ私がバラされるハメになる。


ああ見えても、几帳面な部分があるからね。


神経質だし。


見つからない内に、証拠を隠滅しておかないと。


そう心に決め、目を閉じ気持ちを集中させる。


ベポは、その間もワクワクした表情で私を見つめている。


「舞え…フェーン」


フェーンは暖かい風。


これでシャチを暖めつつ、乾かす。


「わぁっ!風だっ。

凄いよ、セッちゃん」


「ありがとう、ベポ」


頑張ってはいるけど、全然シャチは乾いてくれない。


「なかなか来ないと思ったら、それやってたんだな」


「あ、ペンギンさん…」


しまった、ペンギンさんのことすっかり忘れてた。


「ごめんなさい、あの…」


「気にするな、特に急ぐことでも無い」


「ありがとうございます」
/ 174ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp