• テキストサイズ

†D.gray-man† 追っかけ少女物語

第5章 ◆休暇の後





ふぁあ、




大粒の涙が出る程の欠伸をひとつ零して

周りを見渡す。



長い時間食堂に居るけど、

皆は変わらずずっと騒いでいた。



きっと俺とサラの祝いだなんだ

騒いだのは皆が楽しむ口実だろう。



今日も朝から早かったし、


明日も朝イチで出発する予定だ。




「そろそろ、俺は部屋に戻るさ。」



やかましい食堂の中でボソリと呟き席を立つ。


きっと誰にも聞こえていないのをいい事に

静かに食堂を出た。





「ふぁあー。



あくび止まんないさ。」




今日の疲れが一気に来たみたいだ。


まぁ、なんとかサラも任務同行に頷いてくれたし


明日はノアとの戦いも交えるんだから

気合い入れて体力も温存しておかなけれぱ。




「つーか、

アレ、そういえば・・・」





ふと足を止める。





ー・・・食堂にサラって居たっけ?





食堂の騒がしい中で

皆の言われるがままに過ごしていたが


当のサラの姿を見ていない。



食堂に入るまでは一緒だったが

それ以降は

みんなの勘違いを何とか訂正しようと必死で

サラの姿を探してすらいなかった。




「もう、寝たんか?」



少し気になって、


気付けば俺の足取りは

サラの部屋の方へ向いていた。




朝早く(むしろ夜中から)行動していたし、

昼間はアクマの討伐。


任務と変わらない一日だったにも関わらず

花火がしたいやら、夜は皆で外に行きたい


と言ってたし、


きっとまだ疲れている訳では無さそうさ。






そう考えながら


サラの部屋の扉をノックしてみる。




「・・・」






しかし、応答はなく。




「あれ?部屋にも居ねーんさ?」




少しだけドアを開けて中を確認する。



ーと、



ふわっと風が吹き抜けた。





「・・・?」




俺は思わず目を細め


真っ暗な部屋を見渡した。





/ 98ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp