第23章 華
機械の音だけが部屋に響いている。
メアリーの病室。
サボ、エース、アルはメアリーの部屋にいた。
エース「・・・姉ちゃん、俺のせいだよな・・。」
エースは部屋の隅で顔を膝に埋めている。
サボ「エースのせいじゃない。赤犬のせいだ。」
エース「けどよ!」
サボ「それ以上言ったらアルが噛みつくぞ多分。」
そう言われてアルを見れば、こちらをじっと見ていた。
エース「・・・。」
サボ「・・・エース。俺達は生きてる。立ち止まっちゃいけないんだぞ。」
エース「・・・分かってる・・。」
サボ「・・俺達の姉ちゃんだ。そう簡単には死なない。」
療養もかねて、彼らはこの島に停泊をする事を決めた。
1か月が経っても、メアリーの目が覚める事はなかった。