第22章 傷
黄猿「余所見とは随分なめられてるねぇ~・・・。」
メアリーの右足からは多くの血が流れ出している。
メアリー「・・・わざと足に・・っ!!」
黄猿「Alive onlyなんでしょう?殺すわけにはいかんからねぇ~・・・。」
メアリーが立ち上がろうとする所を容赦なくビームを放つ黄猿。
全てが右足に当たる。
メアリー「ぁっ・・・!!!」
「姉ちゃん!!!!」
3人の弟の声。
その直後に突然、メアリーの視界が変わった。
メアリー「アル・・・!」
アルはメアリーを乗せ、海へと走っていく。
メアリーの右足から流れる血が、アルの白い毛を紅く染め上げる。
メアリー「待ってアル!!黄猿を・・・!!」
慌てて後ろを振り向けば、白髭海賊団の隊長たちによって止められている黄猿。
マルコ「行けよぃ!!!エース達のとこに行ってやれ!!!」
メアリー「・・・ありがとう・・!!」
メアリーはアルに跨ったまま三人の元へと向かう。
メアリー「アル走る事に専念していいよ。」
寄って来る海軍全てに銃を撃つメアリー。
エース達に近くなった時、メアリーの目は開かれた。
メアリー「ルフィッ!!!」
しゃがみ込むルフィの真後ろには赤犬。
ゴッ・・・と
鈍い音がした。