第22章 傷
目の前には黄猿と青雉。
白髭「小娘・・・お前に相手が出来るか?大将の。」
メアリー「バカにしないで・・・。今の貴方より戦えるわ。」
くるくると銃を回すメアリー。
黄猿「おぉ~・・・?それは銃神の銃じゃないのかぃ~?」
メアリー「お生憎様。これは私がサボにあげた代物なのよ。」
パァンッと撃たれた弾。当たるはずのない黄猿に当たった弾。
黄猿「・・・!」
メアリー「次は頭を狙ってあげようか?」
黄猿「随分な脅しだねぇ~・・・!!」
メアリーと黄猿。
メアリーが優勢に見られていた。が、メアリーは何かが引っかかった。
メアリー「(・・・何がおかしい?)」
感情を抑えて考え直すメアリー。
そこではたと気付いた。
メアリー「赤犬!!!!」
そう、赤犬の姿が見当たらない。
まさか・・と思いメアリーが後ろを振り向く。
メアリー「・・・!アルゥゥゥウウウッ!!!!!!」
サボ「っ!」
メアリーの声で急に方向を変えたアル。
ルフィ「なんだぁっ!?」
エース「・・・!赤犬!!!」
先ほどまでアルの向かっていた道は、紅くて熱い。
赤犬の攻撃。
サボ「・・・!一歩遅かったら死んでた・・・!!」
その直後に広がるざわめき。
エース「・・・姉ちゃんっ!!!!」
先ほどまで優勢にみえたメアリーが、地面に崩れ落ちた。
ルフィ「・・・!!」