第21章 手と手
放たれる銃弾には、サボが全てを相殺。
エースが全てを燃やし尽くす。
「すげぇっ!息がぴったりだ!!」
「あっちの山犬もすげぇぞ!!」
エース「やべっ!アル置いてきた!!」
メアリー「アルなら平気。」
ワォーーーンッと聞こえた遠吠え。
バタバタと人の倒れる音。
海軍「・・・覇気だと・・!?」
サボ「・・・ハハッ!やっぱアルはすげぇ!!」
メアリー「山の覇者に出来ない事なんてないのよ。」
アルは軽やかにこちらに駆けてくる。
アルからスタンッと軽やかに降りると、元に戻ったルフィも戦いに参加する。
メアリー「アル、お前は大丈夫?」
アルはメアリーの隣を走る。
メアリー「・・・いい子。お行き。」
メアリーがアルの頭を撫でると、アルはルフィ、エース、サボを次々に乗せていく。
エース「!アル!?」
ルフィ「うぉわっ!!?」
サボ「!姉ちゃん!!!!」
アルはまっすぐに海へ進む。
メアリーは着いて来ていない。
それにいち早く気づいたサボ。
サボ「姉ちゃん!!!!」
メアリー「皆で一緒じゃなきゃ、嫌なんでしょ?」
にっこりと笑って、戦場へと戻って行くメアリー。
エース「姉ちゃん!・・アル!降ろせ!!!」
しかし、アルは降ろそうともせずただただ海へ走る。
ルフィ「姉ちゃん!!」
メアリー「・・・死なないであげて。」
ふらりとある人物の隣に現れたメアリー。
「・・・ロジャーの娘だったか。小娘。」
メアリー「ダメ?」
「いいや・・・お前はアンもロジャーにもよく似てる。」
メアリー「・・ありがとう。エースを、サボを受け入れてくれて。」
メアリーの隣には深手の白髭。
白髭「お前も行け。俺が暴れたりん。」
メアリー「さっき言ったはずよ。死なないであげて。」