第19章 決戦
新たな敵に一斉に襲い掛かる海軍。
しかし、山の姫はそんな攻撃に怯まない。
山犬に跨ったまま、彼女は武器を振り回す。
センゴク「山の姫・・・!?何故ここに!!?」
ガープ「・・・懸賞金4億ベリー・・。とんでもない伏兵が来たもんじゃ。」
山の姫は戸惑いを見せる事なく、まっすぐ、まっすぐにエース達の元へと走って来る。
襲い掛かって来る海軍は全て薙ぎ払う。
少将クラスまでの人間など、一瞬で吹き飛んでしまうような力。
ルフィ「誰だぁ・・・!?」
あっという間に広場の中央までやって来た山の姫。
赤犬「おんどれ・・・小娘ぇ!!!」
赤犬の攻撃を避ける山の姫。
避けた先にいたのは、黄猿。
黄猿「残念だったねぇ~・・・!!山の姫さんよぉ~。」
エース「やめろぉぉぉおおおおっ!!!!」
黄猿から放たれたビーム。しかし、それは山の姫に当たる事はなかった。
黄猿「・・・鏡ぃ・・・!?」
反射され、当たる事のなかったビームは近くの民家を壊す。
そのまま山の姫は黄猿に蹴りかかる。
海軍「黄猿殿は能力者!当たるはずもない!!!」
ルフィ「・・・あ、れ・・。」
イワンコフ「?麦わらボーイ早く走るッチャブル!!」
ルフィは山の姫を見たまま動かない。
そして、黄猿は吹っ飛んだ。
マルコ「!当たった!?」
ビスタ「覇気持ちか!!」
パキンッ・・・と壊れた仮面。
ガープ「・・・!!」
カタンッと真っ二つに割れた仮面が地面に落ちる。
いつの間にか降りていた山犬は山の姫の側に寄り添っていた。
エース「・・・ね、え・・・ちゃん・・。」
ルフィ「姉ちゃん!!!!!」
仮面の下はメアリーの素顔。メアリーはエース達の方を見て、ニッコリと笑った。
メアリー「言ったでしょう?私はいつでも貴方達の味方なのよ。」
被っていたカツラをバサァッと外し、露わになる青紫色の揺れる髪。